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「肥満」「糖尿病」「脳や心臓の血管病」「うつ」「ガン」の、発症のベースに原因としてあるのは、その場所に通常問題にされない程度の弱い炎症(これを慢性炎症と呼んでいます)が長期間続くことだという最新の医学研究の発表があります。
「世の中の病気の9割に、慢性炎症がかかわっている」
というものです。
また、全身のあらゆる臓器・組織・器官・細胞でみられる慢性炎症の、最初のきっかけは、腸粘膜の慢性炎症である可能性も高まっています。
この「慢性炎症」の考え方は、漢方医学では「未病」に近いニュアンスを含んでいるのだと考えられます。
「未病」とは、「まだはっきりとした病状が現れていない、本格的な病気の前段階の不健康状態」のことを指す言葉です。
西洋医学は、まだ未病という考え方を採用するには至っていませんが、慢性炎症の研究が進み、理解が広がれば、西洋のいがくでも「未病を治す」ということの重症性を認識するようになることと思います。
慢性炎症が起きてくる原因として考えられているのは、食生活の乱れ〈自分が生まれた時からはぐくんできた自前の腸内細菌たちにとって、相性が悪い食品や砂糖類の摂りすぎ・食品添加物(菌を殺す成分、油と水を混ぜる成分など)・農薬・環境ホルモン・重金属などの影響〉・運動不足・心理的ストレス・ウィルスや病原菌の存在などです。
個人個人の体力・筋力にあった適度な有酸素運動には、慢性炎症を緩和させる力があります。
①運動は脳を効率よく活性化します
②肥満を解消し、脂肪細胞が小さくなったり減ったりすると、体内の炎症伝令物質が減り、脳や身体で炎症が起こりにくい体質になります。
③気分転換によって心理的ストレスが減れば、炎症伝令物質の発生を抑えられます。
ただし、運動も負荷が強すぎたり、やりすぎると逆効果になります。
弊社運動トレーナーをはじめ、ぜひ、慢性炎症と運動の関係を勉強している専門家のアドバイスを受けてください。
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