口呼吸するのは人間だけ?鼻呼吸と口呼吸の体へ及ぼす影響
普段何気なく行っている呼吸。
私たち人間にとって、呼吸は生きていくうえで必要不可欠な重要な機能です。
しかし、呼吸の仕方、鼻呼吸と口呼吸では、身体に及ぼす影響が大きく違います。
口呼吸するのは人間だけ?
人間は、鼻呼吸の他に、口呼吸もできますが、人間以外の動物で口呼吸を主要な呼吸として行うものはいません。
では、なぜ人間は口呼吸できるのでしょうか?
それは、人間が持つ独特な解剖学的特徴によるものです。
人間が他の動物よりも容易に口呼吸できる理由は、主に鼻腔と顎関節の構造に関係しています。
1. 鼻腔の短縮
直立二足歩行によって、人間の頭蓋骨は他の動物に比べて前傾しています。その結果、鼻腔が短縮されています。
鼻腔は、空気中のホコリや細菌をろ過し、空気温を調整する役割があります。しかし、鼻腔が短縮されると、これらの機能が低下し、口呼吸をしやすくなります。
2. 顎関節の可動域
人間の顎関節は、他の動物に比べて可動域が広く、大きく口を開けることができます。
これは、咀嚼や音声などの機能に役立ちますが、口呼吸もしやすくなります。
3. 呼吸筋
呼吸筋は、肺を収縮させたり拡張させたりする筋肉です。人間は、横隔膜だけでなく、肋骨間筋や腹筋などの呼吸筋も発達**しています。
そのため、鼻呼吸だけでなく、口呼吸でも十分な酸素を供給することができます。
4. 脳の機能
脳には、呼吸を制御する呼吸中枢があります。呼吸中枢は、血中の酸素濃度や二酸化炭素濃度を感知し、呼吸の回数や深さを調整します。
人間は、脳が鼻呼吸と口呼吸のどちらでも適切な呼吸を行うように指示することができます。
口呼吸と鼻呼吸の違い
口呼吸の健康への影響
- 口臭:口呼吸により、口内が乾燥し、唾液の分泌量が減少しやすくなります。唾液には、口内を清潔に保ち、細菌の繁殖を抑える役割があるため、唾液量が減ると口臭の原因となります。
- 虫歯・歯周病:口呼吸により、口内が乾燥し、歯垢や食べかすなどが溜まりやすくなります。また、唾液の分泌量が減ると、虫歯菌や歯周病菌の繁殖を抑える効果が弱くなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
- 顔の歪み:口呼吸により、顔の筋肉のバランスが崩れ、顔が歪むことがあります。
- 睡眠時無呼吸症候群:口呼吸により、気道が塞がりやすくなり、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まります。
- 集中力の低下:口呼吸により、脳への酸素供給量が減少し、集中力が低下することがあります。
- いびき:口呼吸により、喉の奥が乾燥し、いびきをかきやすくなります。
- 歯並びの悪化:口呼吸により、舌の位置が低くなり、歯並びが悪くなることがあります。
- 老化:口呼吸により、顔の皮膚が乾燥し、シワやたるみができやすくなります。
鼻呼吸の健康への影響
- 口臭予防:鼻呼吸により、口内が乾燥しにくくなり、唾液の分泌量が維持されます。唾液には、口内を清潔に保ち、細菌の繁殖を抑える役割があるため、口臭予防効果があります。
- 虫歯・歯周病予防:鼻呼吸により、口内が乾燥しにくくなり、歯垢や食べかすなどが溜まりにくくなります。また、唾液の分泌量が維持されると、虫歯菌や歯周病菌の繁殖を抑える効果が持続し、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。
- 免疫力向上:鼻には、外気中のホコリや細菌をろ過する機能があります。鼻呼吸により、これらの有害物質を体内に取り込むことを防ぎ、免疫力を向上させることができます。
- 脳への酸素供給:鼻呼吸により、鼻腔内を温められた湿度の高い空気が肺に送られるため、脳への酸素供給量が効率よく行われます。
- リラックス効果:鼻呼吸は、副交感神経を優位にし、リラックス効果をもたらします。
口呼吸を改善する方法
- 意識的に鼻呼吸を心がける
- 鼻腔内の洗浄:鼻腔内に溜まった汚れや粘液を除去することで、鼻呼吸がしやすくなります。
- 加湿器の使用:室内の湿度を上げることで、口が乾燥しにくくなります。
- マウスピースの使用:就寝時にマウスピースを着用することで、口呼吸を抑制することができます。
- 歯科医院での相談:口呼吸の原因が歯並びや噛み合わせにある場合は、歯科医院での治療が必要です。
今回は、呼吸についてまとめました。
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