慢性頭痛・片頭痛・気象頭痛

慢性頭痛・片頭痛・気象頭痛

東洋医学でみる頭痛の原因

東洋医学では、頭痛の原因は大きく分けて4つあると考えます。

  1. 水毒(すいどく)
  2. 冷え
  3. 気滞(きたい)
  4. 瘀血(おけつ)

これら4つの原因に対してアプローチしていくことで、不快な頭痛が解消されていきます。

鎮痛薬は、一時的に痛みを抑えることで楽になりますが根本解決にはなりません。

なぜ頭痛が起きるのか?

体は何を訴えているのか?

原因を探りながら、根本解決を目指しましょう。

東洋医学からみる頭痛の原因「4つ」のポイント

1.水毒による頭痛

体内の水分代謝が乱れ、余分な水が滞てしまうことで起こる頭痛

水毒による頭痛は、体の水分バランスの乱れにより、脳の血管周囲に水分が溜まりやすくなります。これが頭痛の原因の一つと考えられています。また、水毒は体全体の血行不良を引き起こし、それが頭痛を悪化させることもあります。

水毒が原因で起こる頭痛には、次のような特徴があります。

天候の変化で悪化する・・・特に低気圧や湿度の高い日に頭痛が出やすい傾向があります。

また、頭痛だけではなく、めまい、吐き気、むくみ、だるさなどの症状が伴うことがあります。

水毒の際に使われる代表漢方は、五苓散(ごれいさん)です。

2.冷えによる頭痛

冷えは、胃腸の冷えを中心として、冷えた胃腸と頭を結ぶ経絡が頭痛の原因を伝えます。

冷たいものを食べたり飲んだりしたときに悪化しやすく、頭痛の他に肩こり、倦怠感、消化不良、下痢、便秘などの症状が伴うこともあります。

めまい

胃腸の冷えからくる頭痛は、体を温めることで改善していきます。

冷たい飲食物の摂取を控え、温かい飲み物をこまめに飲んだり、お風呂にゆっくりつかるなどして体を温めましょう。

生姜やネギなど体を温める効果のある食材を積極的に摂ることも効果的です。

消化に負担のかかる油っこいものや辛いものは避け、消化の良いものを食べましょう。

冷えによる頭痛の代表的な漢方は、呉茱萸湯(ごしゅゆとう)です。

これらのサプリメントは、医療機関で処方された薬とは異なり、副作用の心配が少ないため、安心して使用できます。

3.気滞による頭痛

うつ

気滞とは、東洋医学でいう気(生命エネルギー)が、体内で滞ってします状態です。

気滞による頭痛は、ストレスなどから自ら作り出す「恐れ」によって、気のつまりを生じ、痛みの原因になります。

ズキズキとした、脈打つような頭痛が起こります。

ストレス、不安、怒りなどの感情的刺激によって頭痛が悪化しやすいです。

また、気の流れが滞ることで、肩や首の筋肉が緊張し、痛みが出ることがあります。

めまい、吐き気、イライラ感、不眠症などを併発することがあります。

気滞による頭痛に使われる代表的な漢方は、柴胡疏肝湯(さいこそかんとう)や加味逍遥散(かみしょうようさん)です。

4.瘀血による頭痛

「瘀血」とは、血液の滞りや血液の汚れがある状態のことです。

血液が滞ったり、汚れがあると、東洋医学でいう「不通則通(通らざればすなわち痛みがでる)」の状態に陥り、血の循環が悪くなって痛みが出ます。

腰痛や肩こり、冷え性、巻き爪などの症状が出るのは、血の巡りが悪いから。

頭痛の症状が出るのも、頭部にしっかりと血が巡回しないからです。

後頭部や肩や首など、特定の部位にズキズキとした痛みが集中することが多いです。

生理前後に、瘀血が悪化することで頭痛がひどくなることがあります。

瘀血が原因の頭痛には、桂枝茯苓丸、桃核承気湯などの漢方が用いられます。

イライラ

その他、冷えのぼせの原因

冷えのぼせは、陰陽の循環不全から起こります。

陰気と陽気は身体の中央部で交わります。人体の中央部は「胃」です。

ここにつまりがあると陰気と陽気は循環しません。胃に冷えや気の滞りがあったり、食べ過ぎ、飲み過ぎによって、胃や横隔膜に毒が溜まり、気の運行を妨げるというのが東洋医学の考え方です。

当然、冷たい物の飲み過ぎや、慢性の便秘も気の運行を妨げます。

糖分の摂取過多やアルコール

糖分の摂取過多やアルコール、ドリンク剤や一部の栄養剤は体内の熱量が多くなりすぎて陽気が上に上がるため、のぼせの原因になります。

炎症も起こしやすくなりますので控えめにしましょう。

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