不妊治療を始めて、なかなか授からないときは、漢方薬で体質改善を

漢方
目次

不妊治療と漢方 – 体質改善で授かる力を高める

不妊治療に取り組む多くの夫婦が、「なかなか結果が出ない」「心も体も疲れてしまう」と悩んでいます。

そんな中、近年注目されているのが漢方医学を取り入れたアプローチです。

漢方では「妊娠しやすい体をつくる」ことを重視し、体質を根本から整えることで授かる力を高めていきます。

今回は、不妊治療中の方にぜひ知っていただきたい漢方的な視点と、実践しやすい方法をご紹介します。

漢方医学における「妊娠しやすい体」とは?

漢方では、妊娠には「腎(じん)」「血(けつ)」「気(き)」の3つのバランスが重要だと考えます。

1.腎(じん)・・・生命エネルギーの源

漢方でいう「腎」は、西洋医学の腎臓とは異なり、成長や生殖に関わるエネルギーを指します。

腎の力が弱いと、卵巣機能が低下したり、ホルモンバランスが乱れたりして、妊娠しにくくなります。

特に加齢やストレスで腎の力が落ちることが多いため、補腎(ほじん)と呼ばれるケアが重要になります。

2.血(けつ)・・・子宮を育む栄養

血は、全身に栄養を運び、子宮や卵巣をしっかりと養う役割を持ちます。

血の巡りが悪いと、子宮内膜が薄くなったり、冷えによって着床しにくくなったりします。

冷え性や生理不順がある場合は、血を増やし巡りをよくすることがポイントです。

3.気(き)・・・体のエネルギーと循環

気は、血を巡らせ、内臓の働きを支えるエネルギーです。

ストレスや疲労が溜まると気の巡りが悪くなり、ホルモンの乱れや排卵障害につながることも。

リラックスして気の流れを整えることが、妊娠しやすい体づくりにつながります。

不妊治療に役立つ漢方の考え方と対策

① 腎を強くする(補腎)

腎は妊娠において非常に重要な役割を果たし、体力や生殖機能を司ります。

腎の力を補うことで、卵巣の働きが活性化され、妊娠しやすい状態になります。

おすすめの漢方薬

六味地黄丸(ろくみじおうがん)

六味地黄丸は、腎の力を補うために使われます。

特に体力が落ちている人や、ストレスで腎が弱っている人に有効です。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

八味地黄丸は、腎のエネルギーを増強するための漢方で、体力不足や冷え性の改善に役立ちます。

食事や生活習慣のポイント

・黒い食材(黒豆、黒ごま、黒きくらげ、なつめ)を取り入れる
・くるみや山芋を食べて生殖機能を高める
・足腰を冷やさず、適度に運動する

血を増やし巡りをよくする(補血・活血)

血液が不足していると、子宮の健康や卵巣機能にも影響が出ることがあります。

血を増やし、巡りをよくすることで、妊娠しやすい環境が整います。

おすすめの漢方薬

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は、血の巡りをよくし、冷えや月経不順の改善に役立ちます。

血液の供給を促し、妊娠をサポートします。

四物湯(しもつとう)

四物湯は、血を補い、体内の循環を良くすることで、特に冷えが気になる方や貧血気味の方におすすめです。

食事や生活習慣のポイント

・鉄分を多く含む食材(レバー、ほうれん草、プルーン)を摂取
・適度な運動で血流を改善
・温かい飲み物を飲み、体を冷やさない

③ 気の流れを整え、ストレスを減らす(理気)

精神的なストレスが体に与える影響は大きく、気の流れをスムーズにすることが重要です。気の流れが悪いと、ホルモンバランスが乱れ、妊娠に必要な体調が整いません。

おすすめの漢方薬

加味逍遙散(かみしょうようさん)

加味逍遙散は、ストレスや精神的な不安からくる体調不良に効果的です。

気の流れを整え、心身をリラックスさせることで妊娠に良い環境を提供します。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

半夏厚朴湯は、気を整えるだけでなく、胃腸の不調や不安感を和らげる作用もあります。心と体を穏やかに保ち、妊娠に向けた心身の準備をサポートします。

食事や生活習慣のポイント

・リラックスできる時間を作る(散歩、ヨガ、瞑想)
・香りの良い食材(みかんの皮、生姜、シナモン)を活用
・よく笑い、気の巡りを良くする

まとめ – 漢方でできる体質改善

不妊治療では、「結果を早く出したい」と焦る気持ちが強くなりますが、漢方の考え方では「妊娠しやすい体をじっくり育てる」ことが大切です。自分の体質に合った漢方を取り入れ、体を温め、血を巡らせることで、赤ちゃんを迎えられる準備が整っていきます。

不妊治療中において、漢方薬は体質改善を図るための有効な手段となります。

腎、血、気のバランスを整えることが、妊娠しやすい体を作るために重要です。自分の体調に合った漢方薬を取り入れることで、治療をサポートし、心身ともに妊娠しやすい状態を作り出すことができます。

漢方薬は個人の体質や症状に合わせて選ぶことが大切です。もし漢方を取り入れたいと考えている場合は、漢方の永寿屋の漢方薬剤師、または永寿屋本店の専門の漢方カウンセラーに相談することをおすすめします。

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