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脳の慢性炎症と心理ストレスの関係を示唆する研究を紹介します。
大勢の人の前でお話をする・・・
そういうときは誰でも緊張感や、プレッシャーが高まります。
そういう時に血液を知れべて見ると、健康な人でも血液中に炎症反応が現れます。
心理ストレスは脳の視床下部という眼の奥にある自律神経とホルモン分泌の最高指令本部を刺激し、炎症伝令物質を活性化させて炎症を発症させるのです。
それに対して、脳は2つの方法で炎症を押さえ込もうとします。
1つは副腎から抗ストレスホルモンを出す方法。
もう1つは胃腸などを動かす迷走神経を使う方法で、迷走神経は心身のリラックス状態をつくる働きの他に、炎症を抑える働きももっているのです。
長期間ストレスが続くと、副腎が疲れ始め、漢方でいう腎虚の状態になります。
アトピー性皮膚炎やリウマチなどの炎症性の病気や慢性疲労症候群の原因となったりします。
一方、迷走神経を使いすぎると食欲が増す傾向になり、肥満は脂肪細胞の肥大化をよび、慢性炎症がさらに広がります。
心理的に慢性炎症を引き起こしやすいのは対人関係の葛藤や孤立、また幼少期の辛い体験、トラウマなどです。
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