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私が店頭で健康相談を受け、お話を伺っていると「最近元気が出ない」「朝、起きられない」「体が冷え、寒くて仕方がない」といった、症状で悩んでいらっしゃる方がとて多いことに気が付きます。
これらの訴えは漢方医学的には、「陽的なエネルギー」が不足しているときに出てきます(太陽の光に適度に当たる、腰から下(特に関節)を冷やさない、冷飲・冷食・砂糖類の摂りすぎをしない、具沢山の味噌汁をいただく、夏の「冷房」に注意する、などが具体的な対策です)。
そこで「元気が出ない」「冷える」とおっしゃる方に「朝食に具沢山の味噌汁をいただくといいですよ。」とお話しすると、
「私は血圧が高いから、塩分を控えるために、なるべく味噌汁は飲まないようにしているのですが・・・」というお言葉が返ってくるのです。
血圧を下げる薬で、その方の脳の血液の流れを確保するために必要な血圧を下げすぎていたり、塩分が血圧をあげるから減塩しなさい、という医師の指示を忠実に守ろうとするあまり、原因不明の体調不良に陥るケースが現実に起きています。
「塩」は海のエキスのことを指します。
人工的に工場で作られたNaCL(精製塩)と海のエキスである「塩」は身体にとって全く別物です。
海のエキスとしての「塩」を身体の声を聴きつつ調節しながら使うことが肝心で、一律に減塩すればいいというものではありません。
一緒にカリウムが多い、緑黄色野菜や海藻を最初にちゃんと食べることで「塩」がもたらす血圧への影響は減弱できます。
とくに、味噌汁はイメージより血圧に影響を与えません。
最低一日一杯。できたら朝食に具沢山の味噌汁を召し上がってください(できたらいい「塩」を使って3年くらい熟成した味噌を使いましょう)
身体がシャンとして温まり、精神安定にも効果抜群です。
ちゃんと作られた味噌は最高の健康食品で、味噌汁を常食する文化を持つ日本人の感性はすごい!と思います。
ただし、体質的に「食塩」を摂ると、腎臓からの塩分の排泄が悪くなってしまう人がいます。
『食塩感受性高血圧』の方です(日本人の高血圧の人の40%くらい)
この体質の人は「塩」の摂り方には注意が必要です
逆に、残り約60%の高血圧の方は、身体が不調になるほど「減塩」しなくてよいのです。
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