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脳で慢性炎症がダラダラ続くと、うつなどの精神疾患が現れてきます。
うつの患者さんの大半は、他の精神症状との合併症を持っています。(特に多いのは不安障害との合併症で、うつの患者さんの半数以上)
また、うつの患者さんの半数が身体症状を訴えます。
様々な精神疾患の症状は、まるで別の病気でもあるかのように受け取られがちですが、実は度の症状も、心身の情報伝達ネットワークの異常という、一つの原因によって起こっているのが真実です。
この情報ネットワークの異常が慢性炎症によって起きてきます。
表面的に現れる症状に対して、うつが目立つ人はうつ病、不安が目立つ人は不安障害、身体の変調が目立つ人は自律神経失調症、衝動の異常が目立つ人は衝動性障害、依存が強まる人は依存症、性格面の問題が目立つ人はパーソナリティ障害などと、病名がつけられているだけなのです。
「脳内化学物質」として有名なセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなどは、脳だけでなく全身の情報伝達で大切な役割を果たしていて、さらにそれらの背後で免疫や炎症に関わる「サイトカイン」などが「脳内化学物質」に影響を及ぼしているのです。
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