日本人は昔から「氣」の存在を感じ、生活の中で使ってきました

「氣」の漢字を含んだ言葉

嫌気、色気、内気、職人気質(かたぎ)、気障(きざ)、寒気がする、眠気、若気の至り、陽気、陰気、運気、気合、気軽、気重、気骨、気性、根気、景気、湿気、邪気、正気、毒気、怒気、平気、勇気、妖気、霊気、雰囲気、無邪気・・・など

まだまだたくさん、「氣」のついた言葉があります。

すべて、西洋医学の理論による機械で測定することができません。

でも、私たちはそれらを感じ取ることができます。

漢方の世界では、「氣」の流れが、血液や体液(水)を動かすと言われています。

ゆえに、身体全体に「氣」が不足しても、もしくは、一部分に「氣」が不足しても、血液の流れや体液の流れは滞ります。

ですから、身体に現れる病的な症状は、それが血液の流れの滞りであっても、むくみのような水の滞りであっても、その裏には「氣」の絶対量の不足か、もしくは「氣」の滞りが隠れています。

どんなに良質の「氣」(真氣もしくは元氣)であっても、それが何かの理由で滞ったとたん、「邪氣(身体や運勢を悪い方向へ傾ける氣)」に変わります。

邪氣は、血液の流れを滞らせ、体液の流れを滞らせて、それらの滞りが強い場合には「痛み」となり、弱い場合には「かゆみ」を発するようになります。

「邪氣」が体内で発する原因は様々で、恐れ・悲しみ・寂しさ・不安・考えすぎなどのネガティブな感情の蓄積を筆頭に、冷え・ウィルスや細菌・真菌などの侵入による炎症、食べ物・飲み物の不適、寝不足や疲労の蓄積、などがあげられます。

また、他者がもつネガティブな感情に由来する邪氣が、自分に影響する場合もあります。

感情のエネルギーは、時間や場所の制限を受けませんので、それが過去に生まれたエネルギー(トラウマや怨念や呪い)であっても、地球の裏側で発せられたエネルギーであっても、影響を受ける場合があります。

ミラーニューロンと呼ばれる脳内の神経細胞(細胞の核内にあるDNAに匹敵する発見と言われる)が、時間と場所を超越した体内現象と関係しているのではないかという仮説があり、今も研究が続いています。

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