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前立腺は、男性だけにある臓器で膀胱のすぐした、骨盤の最も深いところに位置しています。
前立腺は、前立腺液と呼ばれる精液の一部を作ったり、精子に栄養を与え、精子を保護する役割をになっています。
前立腺は男性ホルモン(アンドロゲン)の作用により維持されています。
前立腺の病気の一つに、前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)があります。
男性ホルモンの働きが衰え始める30代頃から、前立腺が多くなりはじめ加齢とともに大きくなります。
肥大する大きさや形には個人差があります
前立腺が肥大した結果として、尿道を圧迫するようになり、排尿障害に悩まされるようになります。
症状としては
等があります。
原因として、男性ホルモンの変化(男性ホルモンであるテストすテソンが酵素(5α-リダクターゼ)の働きによって、活性型の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)となる」の他に、肥満、高血圧、高血糖、脂質異常症も関連していることが分かってきています。
東洋医学では、腎と深い関係があります。
中国の医学書「諸病源候論」には「腎虚すれば小便数」とあり、小便数とは頻尿を意味し、夜間頻尿や前立腺肥大も含まれます。
腎虚とは、腎のエネルギーが衰えた状態です。
腎虚で使われる漢方は、補腎薬として八味地黄丸や牛車腎気丸などが用いられます。
前立腺肥大症の場合や、これらの処方に、お血や血虚をともなうので、桂枝茯苓丸や四物湯などを併用するとよい場合もあります。
また、最近の研究で大豆に含まれるイソフラボンには、5α-リダクターゼの働きを抑え
前立腺の肥大を抑えることが期待できることが明らかになってきています。
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