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脳の過敏性が高い子供は、寝ている間も脳が興奮しやすい状態にあります。
このため、よく寝言を言ったり、やけに寝ぞうが悪かったり、夜中に突然泣きわめいたり、夢遊病者のような行動をとったりすることがあります。
顔や体の筋肉の一部がぴくぴくと痙攣するチックや、寝入りばなにピクリと動いたりする症状も、脳の過敏性の高さに由来するものです。
また、光や音、においにも敏感だったりします。
「乗り物酔い」「立ちくらみ」(起立性調節障害)、「繰り返す腹痛」「周期的に吐いてしまう自家中毒」なども、脳の過敏性と関係があります。
これらの症状は、脳幹部にある嘔吐中枢が過敏な状態に陥ったり、腹部の腸内セロトニンの働きに不具合が生じることに関連してもたらせられるものです。
脳血管が異常に拡張する傾向は低血圧として表現されることもあります。
逆に脳血管の異常拡張は片頭痛の原因ともなり、片頭痛と低血糖が関係するため、甘いものが大好きだったり食べ過ぎてしまう傾向が出現することもあります。
このような子供たちは通常よりも過敏性の高い繊細な脳の持ち主であることが多いので、将来ある一つのことに際立った才能を発揮することも少なくありません。
ただし、子供の場合、脳が過敏であっても、頭痛そのものが頻発することは少なく、その代わりに上記のような様々な症状となって現れることが多いです。
思春期になるといよいよ頭痛が現れてきます。
中でも女子は初潮を迎えることから片頭痛が起こりやすくなります。
20代から40代になると、今度は脳の興奮のしやすさが、片頭痛となって現れます。
片頭痛持ちは圧倒的に女性に多く(性ホルモンの関係です。)
日常生活や社会生活に支障をきたすほどつらい痛みを、月に何度か繰り返すようになります。
更年期を迎えることになると、片頭痛が起こりにくくなります。
理由は脳の血管の硬化のために、片頭痛の原因である血管拡張ができにくくなるからなのであまり喜べません。
更年期以降も頭痛がのころこともありますが、この場合は多くは明確な片頭痛発作の繰り返せではなく、ダラダラと続く慢性的な痛みに変化します。
「脳過敏」の状態が広がっていくと、頭痛だけでなく、頭鳴、耳鳴り、めまい、不眠などが発現し、さらに進むと、パニック症状や「うつ」などの精神疾患に発展します。
これは年齢に関係なく「脳過敏」の範囲と強さに影響されます。
つまり、片頭痛・めまい・耳鳴りと不眠やパニックや「うつ」は同根の病気なのです。
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