気象病を漢方で撃退!症状別おすすめ漢方薬と対策方法

めまい

梅雨や台風シーズンなど、気圧や気温の変化が大きい時期は、頭痛やめまい、倦怠感など、いわゆる「気象病」と呼ばれる体調不良に悩まされる方も多いのではないでしょうか。

西洋医学では根本的な治療が難しい気象病ですが、漢方医学では体質に合わせたアプローチで改善を目指すことができます。

今回は、漢方薬による気象病対策について、症状別におすすめの漢方薬や、日常生活で心がけたいポイントをご紹介します。

うつ病
目次

気象病の原因と漢方医学の考え方

気象病の原因は、気圧や気温、湿度などの気象の変化に体がうまく適応できず、自律神経やホルモンバランスが乱れることから起こる考えられています。

ストレスが多い環境下や、生活の不摂生により自律神経が乱れやすくなることで、気象の変化に体が順応できず症状が現れやすくなります。

漢方医学では、気象病を「水毒」と捉えることがあります。

「水毒」とは、体内の水分の巡りや、排泄が滞ることで、バランスが崩れ、余分な水が溜まっている状態を指します。

「水毒」の原因や、水分の摂りすぎや、冷たい物の摂りすぎや、運動不足などによる水分代謝の低下です。

この「水毒」によって、頭痛、めまい、むくみ、倦怠感などの症状が現れると考えられています。

気象病におすすめ漢方薬

頭痛やめまい

・五苓散(ごれいさん):体内の余分な水分を排出し、頭痛やめまい、吐き気、むくみ、下痢などに効果があります。

・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):めまいや立ちくらみ、耳鳴り、頭痛などに効果があります。

・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう):めまいや、頭痛、頭重、吐き気や嘔吐、胃腸が弱く手足が冷える方におすすめです

関節の痛み

・ヨク苡仁湯(よくいにんとう):水毒による、筋肉や関節の痛みにもちいられます。

・越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう):関節の熱や腫れ、痛み、ジュクジュクした湿疹などに用いられます。

むくみ

・防己黄耆湯(ぼういおうぎとう):むくみや、水太り、多汗症などに用いられます。

日常生活で心がけたいポイント

・規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとる。

・バランスのとれた食事を心がけ、冷たい物の摂りすぎに注意する。

・適度な運動を習慣化する。

・ストレスを溜めないように、リラックスできる時間を設ける。

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