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汗をかきやすい季節になりましたね。
そんな時に悩ましいのが、肌のトラブルです。
特に、汗疹とコリン性蕁麻疹は、この時期に多く見られる皮膚の症状です。
今回は、この2つの肌トラブルについて、原因、症状、予防法、治療法などを解説し、快適な夏を過ごすためのヒントをお伝えします。
汗疹は、汗腺の出口が詰まり、汗が皮膚内に溜まることで起こる皮膚炎です。
特に、首、背中、胸、わき、関節など、汗をかきやすい部分に発生します。
大量の汗をかき、そのままにした状態で汗に含まれる塩分やほこりなどで汗管がふさがってしまったり、大量の汗そのものが、汗腺につまってしまい、排出できなくなった汗が刺激となりかゆみや発疹などを起こします。
汗疹の症状
・赤く小さな発疹
・関節の内側や首まわりなどの強いかゆみや発疹
・症状がひどい場合、かき壊したところから細菌感染を合併することがある
汗をかいたら拭き取り、通気性の良い服装をするなど皮膚を清潔に保つ
治療法は、軽度なものであれば、患部を水で洗い流したり、こまめに汗を拭くなど清潔に保つことで自然に治ることがほとんどです。
コリン性蕁麻疹は、運動や入浴などで体温が上昇し、汗腺からアセチルコリンという物質が放出されることで起こる蕁麻疹の一種です。
背中、胸、腹部、腕など、膨疹(ぼうしん)が現れ、かゆみやピリピリ感などの症状が現れます。
・ピリピリ感
・かゆみ
・小さな膨疹
・数分から数時間の短い時間でおさまる
発汗が多い夏場
辛い食べ物や熱い食べ物を摂取したとき。
コリン性蕁麻疹の治療法は、軽度の物であれば、薬局で販売している抗ヒスタミン薬を使用します。
コリン性蕁麻疹の発症には、アセチルコリンに対する皮膚の感受性が関わっていると考えられています。
アセチルコリン感受性の高い人は、汗をかいた際に皮膚の肥満細胞が刺激されやすく、コリン性蕁麻疹を発症しやすい傾向があります。
また、体温が上昇すると、汗腺からアセチルコリンが放出され、汗の分泌を促進します。
この、体温調節機能が正常であれば、汗腺からのアセチルコリンの放出量を適切にコントロールすることができます。
つまり、体温調節機能がうまくいかないひと(汗をかくことが下手な人)は、コリン性蕁麻疹を発症しやすいと考えられます。
その他の要因としては、ストレスやホルモンバランスの異常、生活習慣などが挙げられます。
漢方では、夏場に起こりやすい皮膚炎やあせもには、「消風散」がおすすめです。
東洋医学では、かゆみが一か所にとどまらずに風のような速さで全身がかゆくなる病態を「風邪(ふうじゃ)」と言います。
消風散は、このような風邪を打ち消す漢方で、かゆみが強く、夏場に悪化しやすい湿疹ややあせも、みずむしなどにおすすめの漢方です。
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